リーパー戦争の後、あまたの混乱を乗り越えて、ノルマンディー号はようやく地球へ凱旋する。 　マスリレイが甚大な被害を被り、FTLドライブ航行での移動を余儀なくされたため、行きは一瞬だったが、帰りは途方もない時間と距離をか… 続きを読む →

なんか英訳にも手を出してしまってこりゃあかん、と思ったので、マスエフェクトをその他ページから、独立ページに移動しました。 久しぶりの追加でどうやるんだっけと調べなおしてしまった。 *がついてるものは英訳文も併記してます。… 続きを読む →

　目が覚めた時、腹が特大の音を立てた。 『腹が減った。何か食わせろ』 　周りをせわしなく動き回る連中にそういったが、あなたはまだ固形食を食べられる容体にないだのなんだの、意味の分からないことを言う。なので腕にひっつくケー… 続きを読む →

　翼を失い、情けない格好で地上を這いずり回るのにもいい加減うんざりしてきたころ、思いがけない勧誘を受けた。 『シェパード少佐は生きている。彼女が宇宙を飛ぶには一流のパイロットが必要だ。それ以上に、彼女が信頼をおいているパ… 続きを読む →

　ゲスとクォリアンの戦争は最後の局面に達した。 　サーバーを停止させ、残るはラノックからのリーパー制御信号の排除のみ。刻々と変化する戦況にいまだ、ノルマンディー内はせわしない空気が絶えない。誰もが最悪を避けようと慌ただし… 続きを読む →

　リーパーとの戦いが終わってから一年後。 　特に誰かが提案したわけでもないが、かつてのクルーたちは何となく集まり、何となく酒を手に取った。 　場所は地球に残された、彼らの艦長の部屋。主を失ったことで、連合はその部屋を接収… 続きを読む →

　ニューメキシコへの再訪は最初、なかなか叶わなかった。 　シタデルから父の遺品をもって辛うじて脱出できたが、クルーシブルで壊滅的な打撃を受けたコロニーとリレイ、そして地球の復興に多くの時間を費やしたからだ。 　その状況で… 続きを読む →

　延々続く退屈な病院生活は滅入るので、多少のゴシップは気休めに良い。 「具合はどう、アッシュ。今日は顔色もいいわね」 　だから多忙を極めるスペクターであり、元上司のシェパードが見舞いに来てくれた時、アシュリーはニヤッと笑… 続きを読む →

　……私は森の中にいる。 　……先は見通せない。薄暗い森の中、木の黒い影が揺れている。 　……揺れているのは、木だけではない。木々の合間に、広場に、ぼんやりとたたずむ影がある。 　……影は呼ぶ。私を呼ぶ。時に語り掛ける。… 続きを読む →

「……そういえばCAT6とやりあった時、気になったことがあるの。ギャレス」 「何ですか、シェパード。プライベートにまで仕事を持ち込むのは感心しないですね」 　シタデルの豪華なアパートメントで開かれたパーティーは、派手な音… 続きを読む →