testリプレスト 2018-06-04 どっ、と重たい感触がグローブ越しに伝わり、腕が震える。 まだ力が足りない。それを実感しながら、右、左、右とリズミカルに突き出して、サンドバッグへ拳をいれる。 ガードの上から、ボディ、顔、再度ボディ。 以前対戦した…拍手! 続きを読む →
testアット・ザ・ビギニングB/A 2018-06-03 事の発端は、今朝のこと。 『本日でメガロニア開催まで九十日! 出場四枠の内、残りの三枠を巡り、日々トーナメントは盛り上がりを見せています。 現時点で有力候補として名前が挙がっているのは……』 「あとちょっとで会場も…拍手! 続きを読む →
testアット・ザ・ビギニング 2018-06-02 ――その日、キャットは未認可地区の某所を訪れていた。 斜めに崩れた看板の酒場は、廃墟のようでいて、一応はまだ営業の灯りをともしている。 古い木戸を押せば、油の切れた蝶番が大きなきしみを立てて、無遠慮に来訪者の存在を…拍手! 続きを読む →
testディープ・ヘイトレッド 2018-06-02 白いカーテンを舞うように揺らし、優しい風が頬を撫でていく。 目覚めを促す鳥は軽やかに歌い上げ、差し込む陽光は柔らかく暖かく、これ以上ないほど完璧に爽やかな朝を告げている。というのに、 「……腰いたい……」 そんなも…拍手! 続きを読む →
testクロス・ライン 2018-06-02 自然に囲まれた郊外に位置するその家は、自分には敷居が高すぎるほどに高い豪邸だった。 それは決して華美ではなく、むしろシンプルで飾り気のない外観なのだが、その無駄のなさが、かえってよそよそしく感じられる。普通なら、近づ…拍手! 続きを読む →
testソー・クリアリー 2018-06-02 「――ところで、勇利。お前さん、キャットとつき合ってるのか?」 「……」 ラボでの検査を終えた後のこと。 検査台に腰掛けてボトムスに足を通している時、不意に問われて、勇利は動きを止めた。 顔を上げると、技術者はタブ…拍手! 続きを読む →
testオーバーライト 2018-06-02 「四、五、六……ん、一個足りない」 リストを片手にセコンド用品の数を確認していて、バンテージが足りない事に気づく。 おっかしいな、ちゃんと数えたはずなのに。キャットは頭をかきながら、保管棚へ歩み寄った。えーっと在庫は…拍手! 続きを読む →
testサレンダー・トゥ 2018-06-02 「キャット、ちょっと勇利を呼んできてくれ。今なら仮眠室にいるはずだ」 「仮眠室?」 タオルの束を棚にしまっているところに声をかけられて、つい疑問形で返してしまった。 ジムには選手のため、仮眠室が設置されている。しかし…拍手! 続きを読む →
testリトル・ステップ 2018-06-02 「はっ、はっ、はっ……は、もうダメだ……!」 足が限界に達して、がくんと崩れる。 たまりかねて芝生の上に転がり込み、汗が流れ落ちるに任せて、激しく呼吸を繰り返す。そこへ、 わん! わんわん! 「うわっ!!」 灰色…拍手! 続きを読む →