testジェントル・スコルディング 2018-07-21 「……それでお前は別れたいと言ってきたのか。 俺に一言も相談せず、自分一人で勝手に決めて、全て自己完結したと。 そういうことか、シャル」 頭の上から、低く淡々とした声が降ってきた。 勇利は指一本触れていないのに、…拍手! 続きを読む →
testスペンド・ライフ・ウィズ・ユー 2018-07-14 「なぁなぁ、けっこんする時って、プロポーズって奴するんだろ? シャー姉は何て言われたんだ?」 「!?」 一周年記念パーティーでわいわい盛り上がる中、膝の上に腕を投げ出して飛びついてきたオイチョの質問に、シャルはぎょっと…拍手! 続きを読む →
testエンディング 2018-07-14 ――そして時は流れて、一年後。 ――場所は、番外地ジム一周年記念パーティーにて。 「よいしょ……っと」 勢いをつけて、ミニバンの後部ドアを開く。中には二ダースのビール瓶が入ったケースと、ぱんぱんに詰め込んだ紙袋がい…拍手! 続きを読む →
testフェイント, ステディ・ライト 2018-07-14 ――メガロニア決勝。 ギアをはずした無敗のチャンピオンが、挑戦者に敗れるという大番狂わせ。 その混乱がいまだ冷めやらぬ、次の日の早朝。 押し寄せたマスコミでごった返す周囲とは裏腹に、病院の中は耳が痛くなるほどの静…拍手! 続きを読む →
testエンド・ポイント 2018-07-14 ――持っていた飛行機のチケットを、手の中でぐしゃりと握りつぶしてしまう。 これじゃ使えなくなるかもしれない。呆然としながら頭の片隅で考えたが、拳をほどく事は出来なかった。 メガロニアトーナメント、決勝戦。 チーム…拍手! 続きを読む →
testクリティカル・ポイント 2018-07-08 認可地区と未認可地区を明確に分ける川。 以前、ファストフードを子どもたちと分け合った土手にバイクを停めたキャットは、車体に寄り掛かった。 漫然と周囲を見渡す。 認可、未認可問わず、街並みに変化はない。 相変わら…拍手! 続きを読む →
testバトルフィールド・オブ・ワン 2018-07-08 晴れやかに澄み渡る空を仰いで、周囲の森から漂う清かな空気を吸い込めば、気分まで爽やかになるような日。 だが、いま自分がいるのは、風が滞留する薄暗い地下室だ。 最低限の設備を整えはしたとはいえ、所詮は急ごしらえ。充分…拍手! 続きを読む →
testヘジテイト・フォー・フィア 2018-07-08 メガロニアドームに響き渡る歓声が耳に刺さって、わんわんと頭に響く。 昨日は飲んでいないから、酒は抜けたはずだ。この頭痛は、一睡も出来なかったせいか。 (頭いてぇ……) そう思いながら階段を下りていき、自分の席に座る…拍手! 続きを読む →
testサムワン・フォー・プレイヤー 2018-07-06 ――深く沈んでいた意識がゆっくりと浮上し、まぶたの裏に光を感じる。 頬を撫でる優しい風に誘われるように目を開くと、頭上の窓は開け放たれ、白いカーテンがふわりと踊るように揺れていた。 差し込む陽光に瞬いていると、鳥の…拍手! 続きを読む →