佐久間のこと

ふいに考えてたんですが。
佐久間がBES開発にあたって被験者を探していた中で、勇利ぜったい候補に挙がったと思うんですよね。
まず開発協力してくれる白都と縁があり、メガロボクスの元チャンピオンで脊椎損傷で引退してしまった悲劇的な過去。
それをBESで復活させられたら、これはもうドラマティックだし、BESの有用性をアピールするのに最適な広告塔だなと、佐久間が考えないわけないなーと。
で、ゆき子に橋渡しを依頼するも、今の彼は白都と関係ないので、で断られる。
じゃあ直接、と勇利に会いに行くけど、これもやっぱり断られる。
僕のBESは完ぺきなのにどうして、とすねたところで、マックの話が出てきて、これだ!ってなったのかなーと……。

佐久間がマックのチャンピオンストーリーに酔ってるのは作中でも描かれてましたが、たぶんあれ一から自分で作り上げたBESチャンピオンというのも大きかったのかなと今更思いました。
もし仮に勇利が被験者になってメガロに返り咲いたとして、元々の勇名にBESが上乗せされるだけで、勇利が凄いんだって声はどうしても無視できなかったと思うんですよね。
それに比べるとマックは格下の切れやすいボクサーで、評判もさほど良くなかったでしょうから、それがBESで奇跡の生還、さらに試合に勝ちまくってチャンピオンにまで上り詰めるシンデレラストーリーを佐久間は途中から作り出して酔ってたんだろうなーとか。

まぁマックも事故前はあんなにきれやすかったのに、生還したら人が変わったように冷静にふるまえるようになったっていうのは、ロボトミー手術並みに不気味な変化で、非難の向きもあったんじゃないかって気がしますが…。
それは生死の境をさまよったから生まれ変わった、で解釈されてたのかなー。
色々考えてみると、佐久間ほんと子供みたいだなぁ、自分の理想が実現するのが嬉しくてたまらなかったんだろうなと何とも言えない気持ちになってしまいました。罪深い……ブラックジャックなら叱ってたぞw