test騎兵、悼みて激昂す

「AAALaLaLaLaLaie!!」  王の胴間声をかけ声として戦車が駆け抜け、抵抗の間さえ与えず、地に充満するおぞましい魔物どもを巨大な車輪で轢殺していく。挽きつぶされるごとに飛び散る肉と血は、あっという間に下水管の…
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test従者、憧憬を抱きて沈みゆく

※マッケンジー夫妻のなれそめねつ造ありです。  その日のマッケンジー宅の夕餉は、いつになく賑やかな笑いに包まれていた。 「ほうほう、エジプトからインドまでご旅行されたのですか。それはまた、ずいぶん色んなものをごらんになっ…
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test王、従者を愛でて止まず

 ようやく脚絆を手に入れ、晴れて外出した先――それが目を楽しませる景色もない、鄙びた川辺というのは、著しくイスカンダルの機嫌を損ねていた。 「全く、坊主めはつまらぬ用事で余を煩わせよって」  何をするのか知らないが、マス…
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test従者、感に堪えず打ち震う

 己が身命を捧げた主に仕えたい。そんな当たり前の願いが再度叶う日がくるとは、これは何という奇跡であろうか。 (あぁ……よもや現世でまた、拝顔の栄に浴することが出来るなんて)  喜びでいっぱいの胸を押さえ、シャムスは惚れ惚…
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testマスター驚嘆し、従者は含羞を浮かぶ

「……ず……おい、坊主。いい加減目をさまさんか」 「ぶおっ!?」  野太い声と共に凄まじい衝撃を受け、ウェイバーは仰天して目を覚ました。がばっと跳ね起き、 「い、いってーーー!」  じんじん痛む頬を押さえて悲鳴を上げる。…
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test征服王、愛ず

 ライダーの女従者は、その名をシャムスと言う。  王によって現界した後、シャムスはその役目を忠実に果たしていた。常にライダーのそばにつき従い、その望みが口にされるより先回りして叶えるほどに甲斐甲斐しく、身の回りの世話をし…
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test征服王、冬木の地にて現界す

 ウェイバー・ベルベットは胃痛に苦しんでいた。  しくしく訴えてくる痛みにくわえ、体内の魔術回路が常にざわめき続けている不快感もあって、気分は最悪だった。 (あぁもうっ……何で僕がこんな目にっ)  聖杯戦争なるものを知っ…
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