test辿るは女神の足跡14

「……多分、気のせいだ。私の考えすぎなんだと思う。そう思うんだが……最近はそうとも考えられなくなってきた。だっておかしいだろう? 前は嫌って程こっちを見ていたのに、今は絶対に目を合わせない。目の前で話をしている時だって、…
続きを読む →

test辿るは女神の足跡13

 オスタガー。かつてのフェレルデン軍の前哨基地であり、現在はダークスポーンの住処。  そこはケイラン王が摂政の裏切りによって没した地であり、グレイ・ウォーデンの象徴的な存在であったダンカンが果てた地であり、そして――新た…
続きを読む →

test辿るは女神の足跡12

 立て続けに放った矢がダークスポーンの頭を射抜き、三体が重たい音を立てて地面に倒れ伏す。  射たすぐ後に駆けだしていたシャーリィンは、ダークスポーンが息絶えるのとほぼ同時に、その脇を走りながら矢を引き抜き、影のようににじ…
続きを読む →

test辿るは女神の足跡11

 結局のところ、ガントレットが待ちわびていたのは、シャーリィンその人だったのだろう。  皆が泥のように眠って休息を取った後、改めて閉ざされた扉の前に立つと、羽根飾りのついた兜を身につけたガーディアンが現れ、あっさり道を開…
続きを読む →

test辿るは女神の足跡10

 目覚めは、良くなかった。  頭がずきずきして、鼻が痛い。まぶたは腫れて重たくなっている。 「うっ……」  ぼんやり緩慢な頭をもたげると、その下に敷いたマントが目に入る。石の床に手をついて、鉛のように重たい上半身をぐっと…
続きを読む →

test辿るは女神の足跡9

 ――シャーリィン……シャール! もう起きてるよなっ?  自分をそう呼ぶのは彼だけ。だからシャーリィンは振り返って、アラベルの戸口に立つ少年に笑いかけた。  ――おはよう、タムレン。準備は出来てるよ。今日は何をする? パ…
続きを読む →

test辿るは女神の足跡8

 シャーリィンの我慢が限界を超えたのは、デネリムを経て地図にない村、ヘイブンへ向かう途上だった。 「ゼブラン、話がある。ちょっと来い」  荷物を降ろし、各々野営の準備を始める中、シャーリィンは一人ぴりぴりした雰囲気でゼブ…
続きを読む →

test辿るは女神の足跡7

 このところずっと、視線を感じる。どこにいても、何をしていても、追いかけてくる眼差し。  振り返るとそこには必ず彼が居て、その真っ直ぐな瞳はいつも柔らかく、それでいて狂おしい光を宿しているので――いつの頃からか、彼が怖い…
続きを読む →

test辿るは女神の足跡6

 鮮やかな碧の瞳が輝く。その瞳を縁取るまつげを二・三度瞬き、彼女は横を向いた。すっと通った鼻筋の横顔は精緻なカメオに収められた肖像のように端正だ。吹いた風で銀糸のような髪がなびき、その視線を遮って前にかかった。ほっそりと…
続きを読む →

test辿るは女神の足跡5

 ブレシリアンの森に夜の帳が降りる。  松明の暖かな光に囲まれ、静かな夕餉を過ごした一行は、勧められるままに一泊する事にした。  人間が大半を占める集団を部族のうちに招くなど、デイルズにはあまりない事ではあったが、今回は…
続きを読む →