test辿るは女神の足跡24

 白い。目に映るもの何もかもが、白くてまばゆい。日差しが降り注ぎ、鳥の歌声が聞こえる。  どこだろう、と考えて、すぐに気づく。ここは森だ。枝葉を伸ばした木々が風に揺れる音が耳に届き、素足の裏に土と緑の柔らかさを感じる。そ…
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test辿るは女神の足跡23

 私はこの日を忘れはしないだろう。  闇に覆い尽くされようとする国を救う為、全ての者が一致団結し、立ち向かったこの日のことを。 『今日、デネリムを救う! 今日、我が亡き兄弟ケイラン王の仇を取る! 何よりも今日、今は亡きグ…
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test辿るは女神の足跡22

 ひゅう、と夜風が吹き抜け、人々のざわめきがかすかに聞こえてくる。戦の準備にいそしむ気配を聞きながら、シャーリィンはバルコニーに立ち、ため息をついた。 「……あれで本当に良かったんだろうか……」  思い返してみると、まだ…
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test辿るは女神の足跡21

 新王誕生を喜ぶ間も無く、イーモン伯爵とシャーリィン達はレッドクリフへ急行する。  しかし、オスタガーを拠点に軍を進めたダークスポーンは彼らより先にかの地にたどり着き、本隊と激しくぶつかり合った。  そのかつてないほどの…
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test辿るは女神の足跡20

 私は、きっと。  グレイ・ウォーデンを一生許さないだろう。  フェレルデンの運命を決める諸侯会議。  それに臨む前から、アレーナは覚悟していた。その場で、父と娘、親子は完全に断絶状態になるだろうと。  そもそも、互いの…
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test辿るは女神の足跡19

 幼い頃から、夢に描いてきた光景がある。それは他人にとっては当たり前で他愛のない、しかし彼にとっては夢のような情景―― 『アリスター、お帰りなさい』 『やぁただいま、母さん。夕飯には間に合ったかな?』 『ちょうどぴったり…
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test辿るは女神の足跡18

 ふと目を覚ました時、視界に映った天井が梁のわたった石造りのものだったので、一瞬混乱した。 (ここは……)  夢うつつのままぼんやりと見上げ、手を額に当てる。 (あぁ、そうか。デネリムの、レッドクリフ伯邸か)  少しずつ…
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test辿るは女神の足跡17

 さて、ドラコン砦の脱獄から時間は少し巻き戻って、前夜の事―― 「ああシャーリィン、それは恐ろしかったでしょうね、可哀想に……」  真夜中も過ぎた時分、ベッドに並んで腰掛けたレリアナはシャーリィンを優しく慰めていた。いつ…
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test辿るは女神の足跡16

「そら、起きろ!」 「うっ……」  殴りつけるような勢いで水をかけられ、シャーリィンは不意に覚醒した。頭が痛い。寒い。ここはどこだ。たっぷりしたたり落ちる水を振り払い、朦朧としながら目を瞬かせると、突然顎を掴まれて無理矢…
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test辿るは女神の足跡15

 まだ、わき腹が痛い。もしかしたら骨にひびでも入ってるのかも知れない。窓の外を漫然と眺めながら脇をさすり、ゼブランは疼痛に顔をしかめた。 (当然か。グレイ・ウォーデンの蹴りをまともに食らったからな)  か弱い見た目に反し…
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