個人的な不満点

 メガロボクス大好きだし2期面白いなー!って思ってるけど、結構でかい不満点もあるのでメモ。ネガティブ意見です。

・母親キャラの子どもに対する配慮の一部欠如
 以前もマーラの件でぼやいたけど、マヤも、ん……?と思うところが出てきてしまった。
 家の庭でミゲルと遊ぶマックが発作を起こした時、子どもに何かしないかとびくびくしたんですが、こういうの多分日常的に起きてるんですよね。
 なのにマヤが子どもと夫を二人きりにしてるシーンがあるのが、ちょっと引っかかった。
 いつ、何がきっかけで暴走するか分からない夫。今はまだ食事やおもちゃに意識が向いてるけど、いつどんなことで子どもを傷つけるか分からない。
 そういう状態なら、二人きりにならないようにする、自分が見守れる位置にいようとするんじゃないかなぁと……

 母親に子どもの面倒すべて見ろ、四六時中ひっついてろとか、アニメのキャラは常に正しい行動をとれとか、そんな無茶な事は何も考えてません。
 ただ、子どもが自分ではどうしようもできない危険な領域にいる時、母親なら守ろうとするのが普通じゃないかと思うんですよね。
 これはミオがコミュニティで暴れたり、家出したりしてるのに、自ら出て行かず傍にいる時だけ怒る、探しにいかないマーラにも抱いた違和感です。
 正直この点、母親の行動が不自然になっているのは、展開の犠牲になっているのかな、と感じるところ。
 あとメガロは子どもでも容赦なくて、1期でサチオにナイフを渡す南部さんがいたのと、男は勝手に育つものだからという暗黙の意識がある気がします。
 ただサチオの場合は親という保護者が居ない状態だからやむなしと思わなくもないんですが、ミオもミゲルも親がいるから、サチオよりは守られる描写が必然と出てくると思う。
 マーラもマヤも非常に愛情深く、チーフやジョー、マックに対しては献身的で温かい対応をしてるだけに、よけいに違和感が強くなる。この作品における母親、妻は男のサポートをする役割に重点を置きすぎというか、母親の面が弱く描かれているなと感じました。
 この辺は作り手のほとんどが男性だから、メインの描写ではないから、展開として必要だから、って事かなーと思ってますが。
 メガロは一人一人の人生を丁寧に描こうとしている作品でそこが凄く好きなので、この点惜しいなと感じます。

・リュウとジョーの類似点
 リュウについてはジョーの似姿という描き方が顕著だなと感じます。
 まだ若くて勢いがあって、芯が強い。必然と似てくるとは思うんですが、ジョーの面影をあまりかぶせないでほしかったなーというのが個人的な感想です。
 リュウが本当にとてもいいキャラなので、リュウ自身の言葉や態度で勇利をメガロに戻してほしかったというか……
 インタビューか何かでジョー達がそれを語っていたのならリュウが口にするのも分かるんですが、本物のメガロボクスを教えてくれって結構特殊な言葉だと思う。
 一期でジョーがそれを口にしたのは、本物というキーワードがその前に出ていて、引っかかっていたからなんですよね。
 リュウもそういうタイミングがあったのかもしれないけど……いえあったんでしょう、ゆき子も本物の体現者的な事いってたし。
 でもなーその台詞はジョーと勇利だけのものにしてほしかったな……
 結局のところ勇利をメガロに戻したのはリュウというより、ジョーの言葉だったというのが、リュウ自身の個性をそいでる感じがして、私は結構がっかりしてしまいました……
 どうせならゆき子のように、メガロしている姿にはっと目を奪われるほうであってほしかったな。
 リュウがジョーの物語を描くための舞台装置に見えてしまった……大好きなのにー。

・チーフの死
 突然の死は誰にでも、どこでも起こりうるものなので、こういう事もあるよねとは思うんですが、最初見た時は何で死なせた!?と思ってしまった。
 生きてカーサで皆と共に過ごしながら、ジョーのもう一つの故郷としていつでも会える、でもよかったよなぁと……
 ギアをつけてリングに戻る。ジョーが再び試合をするにはその展開が必要で、その為にはチーフのギアという意味付けが必要で、ではギアを譲るにはどうすれば? という流れのような気がしてうーん……となってしまいました。

 マーラ達母親、リュウ、チーフとこの辺は展開の犠牲になっている気がして、個人的にはちょっと気がそがれるところです。
 全体的に凄く良くできててため息しか出てこないんですが、絶賛しまくりたい場面がたくさんある一方で、この辺りのところは何時までも引っ掛かりを覚えるけど、まぁそれはしょうがないのかなと。
 百パーセント文句のない作品なんてこの世にありえないし、私が個人的に引っかかってるだけで、こういったマイナスのところを補ってあまりあるプラスの大傑作ですしね。
 ただちょっと吐き出しておいた方がいいなーと思ったので、長々と失礼しました。